【感想】福音の少年 ~ふたりの少年の関係性~

福音の少年

あまり同じ本を何度も読む習慣はないのだけれど、例外的な本がある。それがこの『福音の少年』だ。

中学生の頃だっただろうか、初めて読んだときに何を感じたのかもはや覚えていない。ただ年に1度くらいは読み直している気がする。実家にあるのだが、読みたくなってKindleで買った(深夜だったし)。

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まえがき

色々な未来がある。

子供にとって世界というのは学校、友達の家、自転車で行ける範囲の、だけど親や友達に連れられて行けるとても狭い範囲の世界でしかない。

それでも子供だった僕たちでも色々な未来を想像することができる。10年後自分は何をしているのか。及ばないなりに、当たらないなりに考えようとする。明日、いや明日と言わず今日、一歩踏み出したらもしかしたらあの子が振り向いてくれるかもしれない。少し冒険して親の言い付けも無視して一歩足を踏み出すと、知らない世界に飛び立てるかもしれない。

そんなことを考えていた、そんなふうに思っていた中学生の夏のことを思い出した。

NieR:Automata - 失われることで完成する物語

今日はゲームの話。

僕は「ゲーム」によるエクスペリエンス(わざと書いている)は軽視され続けていると感じている。昔から、アニメや漫画は身近な日本文化として存在しながら、迫害され続けてきた1。最近は昔よりはマシなのだろうが、それでも0になったわけではない。