巨大な影が迫る街で -他でもないあなたの物語-
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絶体絶命都市
「絶体絶命都市」というゲームをご存知だろうか。ある街が災害、例えば地震や洪水などに見舞われたとき、その場で生きる民間人を主人公にしたゲームである。
このゲームでは、主人公はジャーナリストであったり、ウェイターであったり、タクシー運転手であったりする。
そんな絶体絶命都市シリーズだが、現在は4が開発中との知らせがある。
1ファンとしては非常に楽しみにしている。
巨影都市 -This is not the story of some hero. This is your story.-
さて、この絶体絶命都市を開発している「グランゼーラ」の開発の今作「巨影都市」の話をしていきたい。
このゲームのコンセプトはロボットアニメや特撮などででてきた「巨人(巨影)」が僕たちが普段住んでいる街に実際に現れた時に、逃げる物語である。
ゲーム内のネットニュースで警察が出動したのを褒め称える記事や、逆に対応が後手に回ったことに批判するニュースなど様々あるが、これも「一般人の視線から見た」、ウルトラマンであったり、エヴァンゲリオンであったり、ゴジラだったりする。
主人公は(実は少し普通ではないのだが)一般人なので、ウルトラマンに踏み潰されれば即死し、ビルから崩れ落ちて死にかけ、ギャオスに食べられる普通の男(女性も選択可能)である。そんな主人公だけど、最後まで決死の覚悟で逃げ続ける。大切なたったひとりの人を守るために。
というコッテコテのB級ストーリーである。
起きている事象やオチはわりとSF要素もあるが、基本的にはベッタベタなストーリーなので普通の選択肢を選んでいけば普通のストーリーが楽しめる。普通ではない選択肢も選べるからこのゲームは楽しいのだが。。。
魅力
シンプルなゲーム性
以前書いた NieR:Automata はオープンワールド・アクション・RPGというテレビゲームの花形もいいところだったが、今作は上にも書いたようにB級ゲームなので、シンプルでわかりやすい。主人公が危機に晒されたり、同行人が危ない目にあったりしながら前に進んでいくだけである。
選択肢でいくつか分岐したり、同行人といい関係になったり1、また街の中で起こる様々な出来事に首を突っ込んだりできるやりこみ要素はある。しかし、そうしたサブクエストはあくまでもサブで、基本的なストーリーやステージはそうたくさん分岐はないし、ボリュームミーな内容でもないだろう。
ちなみに私はスタッフロールで「留守番電話の真似が上手でした」と褒められた。なんだそれ。
明確なコンセプト
主人公たちは一般人なので(基本的には)無力なのだが、主人公を通して災害や巨人達に襲われる街や、街に住む人々に焦点をあてている。
ここが最初から最後までぶれないのでやはり面白い。やっと帰ってきてくれた、ありがとう絶体絶命都市。
ここがダメ
主人公一市民じゃないじゃん
主人公はあることをきっかけによくわからない組織のやつに追われることになってしまうのだが、組織のやつが常人じゃないしそこから逃げる主人公も常人じゃない。
いや俺はもうすこし普通に巨影から逃げることを想像していたんだけど。。。
相変わらずの即死ゲー
体力という概念は一応あるんだけど、基本ゲームオーバーは即死(巨影に潰される、緊急回避に失敗するetc…)なので相変わらず意味ないなこの体力ゲージといった感じ。
おかげで食べ物アイテムとかに興味がわかなくてなんだかなという気持ちになる。
総評
B級ゲームなので、かなり色々と「好きだから」許せてしまっている部分もあると思いますが、巨影都市届いた翌日には1週クリアしてしまうくらいには引き込まれて楽しかった。
ところで、このゲームを買う前日に「ブレードランナー2049」を見てきたんだけど、あの映像表現は本当に至高ですごかった。そして巨影都市をそのあとでプレイしたので本当に落差を感じた。これはブレードランナーがすごいという話です、ブレードランナーを見ましょう。
あと、絶体絶命都市4を待ちましょう。絶対にやりたい。
- 逆に悪い関係になることもできる。たぶん。 [return]