本気で恋をすること 「ある天文学者の恋文」

邦題が本当にアレだけど, 映画はすごくよかった.

Introduction

この映画, 一度だけ Twitter で話題にしたんですよね. #女性映画が日本に来るとこうなる というハッシュタグが流行った少しあとくらい時期でした.

罪からの解放 映画「聲の形」

私情を伴ったまえがき

思っていたより普遍的なテーマを扱う映画だったが, 誤解されやすい気もする.

この映画は間違いなく「贖罪」((あるいは石田が過去の責任をとる話と言い換えてもよい.))の映画だ. 過去に自分が犯した罪を認め, 反省し, その態度を示すこと. 誰にでもできそうで, 案外誰にもできないこと. 主人公の石田はそれをやってのけた. しかし彼にも偶然はある. たまたま西宮本人, 佐原, 上野といった面々それぞれが生きていること, そして長束と馬渕といった客観的な, そして石田に好意的な友人がいたこと……これらはすごく大きな要素だ. そして最後彼は罪から解放され, 前を向けるようになる. 人の顔を見られるようになる.